スタンダールに学ぶ恋愛心理

恋愛心理

古典的名著『赤と黒』で有名なフランスの作家、スタンダールは『恋愛論』というエッセイを書いています。
それによると、恋愛には4つの種類があるそうです。
それは、情熱的恋愛、趣味恋愛、肉体的恋愛、虚栄恋愛。
このうちの情熱的恋愛こそを、スタンダールは真実の愛と考えました。
そして、この情熱的恋愛にいたる恋愛心理を7つのプロセスにわけて分析しています。
まずは「感嘆」。
いわゆるビビビッ!ということですね。
直感で何か運命を感じるとき、ありますよね。
2つ目は「想像」。
あの人と付き合ったらどうなるだろう、などと想像する段階。
次に「希望」。
あの人も、私のことを好きなのでは?と淡い期待を抱いてしまうのが恋心の常。
4番目はいよいよ「恋の発生」です。
愛する人とできるだけ近くにいたい、一緒にいたいという気持ちが盛り上がる段階です。
次の段階は、「第一の結晶作用」。
結晶作用とは、恋する相手を美化してしまう恋愛心理を、枯れ枝が結晶によってダイヤモンドのように飾られるさまに例えています。
恋に落ちると、相手の魅力を幾らでも見つけることができますよね。
6番目の段階は「疑惑」。
冷静になり、当たり前の日常になっている自分の幸福を疑う時期。
「私は本当に愛されているの?」と疑うようになります。
幸せすぎて恐い、という時期ですね。
七番目のプロセスは、「第二の結晶作用」。
猜疑心にさいなまれた後に、「彼はやっぱり私を愛している」と思い直す。
たしかに、多くの恋愛が、このプロセスをたどっているように思います。
1822年に発表されたこの『恋愛論』。
現代の私たちにも、恋愛心理を知るうえで、参考になるポイントがたくさんあります。

関連記事
  • SNSの作法に見る恋愛心理

    多くの人が利用しているfacebookなどのSNS。気になる男性と距離を縮めたいときに、有効活用するにはどうしたらよいのでしょう。利用者の多いfacebookで ...

    2019/05/31

    恋愛心理

  • ギャップでくすぐる恋愛心理

    男性は、女性のギャップに魅力を感じると、よく言われますね。女性が男性にギャップをアピールするには、どんな方法があるのでしょう。たとえば、普段からドライでしっかり ...

    2019/05/31

    恋愛心理

  • アンナ・カレーニナに学ぶ恋愛心理

    『アンナ・カレーニナ』は、ロシアの作家、トルストイによって、1870年代に書かれた小説です。アンナ・カレーニナという一人の女性が主人公のこの作品は、発表当時はも ...

    2019/05/31

    恋愛心理

  • 声のトーンから読み取る恋愛心理

    身近な女性が、特定の異性と話しているときだけ声が変わっているとき、ありませんか?女性は、好意を持っている男性に対して、声がワントーンあがる傾向が強いそうですよ。 ...

    2019/05/31

    恋愛心理

トラックバック
トラックバックURL