『アンナ・カレーニナ』は、ロシアの作家、トルストイによって、1870年代に書かれた小説です。
アンナ・カレーニナという一人の女性が主人公のこの作品は、発表当時はもちろん、現在に至るまで高く評価されて、何度も映画化・舞台化されています。
アンナ・カレーニナはどうして、こんなにも時代を超えて人々の心を惹きつけるのでしょう。
彼女は、人妻でありながら、若い青年将校に恋をします。
そして平穏無事な結婚生活を捨てて、その愛に情熱的に突き進みます。
でも、ただロマンチックな女性というだけではなく、思い込みが激しかったり、ちょっと欠点もある女性。
そんな複雑なキャラクターが、人々の心を魅きつけてやまないのです。
恋愛って、相手が何を考えているかわからない、何を考えているか知りたい、っていう興味から始まるものですよね。
本質を、掴めそうで掴めない、多面性のある女性に、男性は魅力を感じてしまうものなんですね。
この作品には、ほかにも、アンナに執着を示す夫の心理も描かれています。
また、対比して描かれる登場人物が、リョービンという地元の男性。
純粋で素朴で、他人や神のために生きるリョーヴィン。
彼はキチイという女性に思いを寄せていますが、キチイは青年将校に横恋慕。
それぞれのキャラクターが、それぞれの恋に囚われていく物語でもあります。
固執の恋、片思いの恋、安定を求める恋、恋の数だけ、複雑な恋愛心理が存在しているのです。
今も昔も変わらない、人間の揺れ動く恋愛心理を、文学作品から読み取ってみるのも、面白いものですよ。